弘前ねぷたの牡丹絵

美しい扇型のねぷた絵を支える台座の部分を「開き」という。
開きには津軽家の紋章をモチーフにした牡丹模様が描かれ、
背景の点描は五穀豊穣の祈りを込めて「雨」をあらわしている。

絵師により様々なデザインの牡丹絵があるのもねぷた祭りの見どころのひとつ。
津軽の短い夏の熱気をインテリアに。

弘前ねぷたの牡丹絵

A3サイズ 1枚入 3300円
ねぷた絵師 小野隆昌

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「NIPPONの47 2025 CRAFT 47の意志にみるこれからのクラフト」
会期   2024/11/29(金) 〜 2025/3/16(日)
時間   12:00~20:00 (最終入場 19:30)
場所   d47 MUSEUM(渋谷ヒカリエ8F)Map
休館日  ※1/1(水)、2(木)は休館いたします。
https://www.d-department.com/category/FEATURE/D47_CRAFT2025.html

「弘前ねぷたのひらき牡丹」展

2020年コロナ禍により、300年続くねぷた祭りが初めて中止となった。
下記はその際に当ギャラリーで企画した「牡丹絵のみ」を集めた展示会の内容です。

弘前ねぷたのひらき牡丹  夏の特別企画展

名人 竹森節堂は、開きの牡丹模様のロウ描きから始めた。
それは手首を慣らして鏡絵・見送り絵に備えるためであり、
その年の夏の一筆目を待つのは、いつも牡丹であった…

扇との美しい調和を奏でる「開き」部分には、明治の頃から牡丹模様が描かれるようになった。
この牡丹は津軽家の紋章をモチーフにしている事はご存じだろうか。
牡丹にも様々な構図があり、余白の点描は均一でない方が良いとされるが
絵師それぞれの想いや歴史は十人十色で、遊び心がまた楽しい。
本展示は、各団体の牡丹模様の違いを楽しみ、歴史や見どころが沢山あることを伝え
そこから改めてねぷた全体を見るとまたいつもと違った見え方になるのではないかと思い企画した。

「ひらき」とはこの台座の部分のこと。

本展示は、約15団体の開きの牡丹を展示している。絵師による色や模様の違いだけでなく、大きさの違いにも気づく。

大型ねぷたでも 開き部分が2段か3段で牡丹絵の大きさもそれぞれ違う。鬼牡丹や獅子牡丹などの絵師オリジナル図案も見どころのひとつ。

また、故石澤龍峡絵師の開き牡丹と、故竹森節堂や兄弟などが描いた絵手本帳など貴重な資料もゆっくりとご高覧ください。(ねぷた絵師 聖龍院龍仙氏所蔵)

沿道の声援や祭人の熱気に包まれる夏。
2020年はいつもと違った切り口から、ねぷたを楽しんでみましょう!

注1 竹森節堂(1896-1970)日本画家…今日のねぷたの様式を確立。日本画の技法をねぷたに取り入れた。筆致は豪壮にして絢爛、確然として崩れない構成力は「楷書体ねぷた」と称された。
注2 石澤龍峡(1903-1980)日本画家…下絵を用いずに、あるがまま、なすがままの心で描くねぷた絵は「行書体ねぷた」と称された。 豪壮痛快、激しく流れる筆使いが立体感を生む独自の画法である。

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